こんにちわカメラマンの棚井です
先週の金曜日から始まった映画コーナー今日は２回目です
今日の映画は、日本で1992年に公開されて、単館での上映では異例の大ヒットを記録し、ミニシアター系映画では日本での最長上映期間を記録したフランス映画

ポンヌフの恋人を紹介します

監督はレオス・カラックス
完璧主義者で知られるこの監督さんは、３年の歳月を費やしてこの映画を撮影し、ポンヌフ橋のセットを巨額の費用を使って建設、最終的には予算がふくれあがりすぎて、橋のセットを解体する事ができず、現在でもこの映画のポンヌフ橋のセットはフランスで見る事ができるそうです

映画の内容は失明の危機にある画家志望の女性ミシェルと、ホームレス生活を営む青年アレックスの恋のお話です

この映画の見所は、なんといっても映像の美しさです

特に、ポンヌフ橋の上で花火をバックに踊る二人のカットは、映画史に残る美しさで、映画好きなら人生で一度は絶対に見ておきたい映像だと個人的には思います

主人公のアレックスの愛するが故の身勝手さも、繊細に表現されていて
勝手すぎると思いながらも、思わず感情移入してしまう方もいるのではないでしょうか

ちなみにこの主人公のアレックスを演じるドニ・ラヴァンはレオスカラックス監督の映画の主演を全て務めています。
身長体重が監督とほぼ同じであり、レオスカラックスの分身としての役割を映画の中で与えられている様ですよ

ヨーロッパ映画らしく、理解するというより、感性で感じてみる映画なので、理屈で考えるのではなく、自分の感じるままに見て頂いた方がこの映画をより楽しむ事ができると思います

もしこの映画をみて気に入って頂けたときは、是非同じレオスカラックス監督の「汚れた血」、

そしてレオスカラックス１３年ぶりの新作、2012年に公開された「ホーリーモーターズ」も良い作品なので是非鑑賞してみて下さい

来週は実話を題材にした映画、アメリカで裕福な家庭で育った裕福な青年が、全てを捨ててアラスカの荒野を目指すロードムービーを紹介します

みなさんに映画との素敵な出会いがありますように

CM作りました
是非ご覧ください

映画評論家じゅんじゅんの力作

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